白玉点滴について
身バレしたくないので、匿名で愚痴を書いていく
白玉点滴、相変わらず人気ですね
白玉点滴はグルタチオンの点滴になります。
グルタチオンはもともとは薬物中毒(有機リン系の中毒 サリンとかね 金属中毒)に使用されるお薬です。ちなみに覚せい剤中毒にこの点滴をする人がいますが、薬理学的にはどうなんでしょうか。
後は肝臓保護や妊娠高血圧、角膜障害の改善などが挙げられます。
美容では効果の一つに黒皮症や肝斑、炎症性の色素沈着への改善がうたわれているためそれを目的としてすることが多いです。
ちなみにグルタチオンのメラニン生成阻害作用はin vitroでの効果しか確認されていません。in vitroとはWikipediaによると実験条件が人為的にコントロールされた環境であることを意味しています。要は人体では確認されていませんっていうことです。ちなみに人体への肝斑などへの効果は添付文書によると60%弱の効果があるといわれていますが、ビタミンCなどのメラニン生成阻害作用が90%以上であることを考えると微妙な気がします。
グルタチオンは100~200mgを生理食塩水に溶解し静注するように書かれていますが、美容では1000~2000㎎を溶解し注射なり点滴なりしていることが多いです。
注射も点滴も濃度の問題だけの話でどちらが効くなどということはありません。
グルタチオンは血管痛がでるような薬剤でもないので私は注射で充分だと思います。
効果については正直よくわかりません。
この点滴なり注射なりを200人以上にしていますが、劇的に変わった人はいません。
またよく聞かれるのが白くなりますか?という質問ですがもともとの肌の色よりも白くなることはありません。
(白玉点滴で検索するとビヨンセの写真がでてきますが、あれは加工だと思います。)
ちなみにグルタチオンには内服薬(タチオン錠)もありますが、こちらは皮膚症状に対する効果はないようです。添付文書に書いてあります。
(グルタチオン、タチオンともに注射薬は肝斑や炎症性色素沈着の効果はうたわれていますが、内服に関しては肝斑や色素沈着への効果が削除されています)
最後に、私が一般病院にいたときに慢性肝疾患の方が毎日グルタチオン注射してたけど白くなっている感じは全くありませんでしたというのをお伝えしておきます。