美容医療と名の付く眉唾的な治療 たるみ編

身バレしたくないので匿名で愚痴を書いていく

 

いい加減な治療多いよね

あまり効果がないもしくはごくわずかな効果しかないような治療に納得してお金を払っているのなら、それで構わないんだけど…

特に最近のたるみ系の機械

高周波治療 RFと名の付くものとかサーマクールとか

超音波の応用 HIFUとかウルセラとかですな

(いろいろな機械を韓国企業やイスラエル企業、アメリカの企業で各社出しているので名前はいろいろついていますが、基本的には上の二つの範疇に入ると思います。どこかの先生は自分で作ったと言っていましたが、韓国からの輸入でした)

高周波は真皮から脂肪層までに熱を加えていく治療で、まぁ肉を焼いたときに肉が縮む原理を利用してタンパク質を変性させていくやり方です。

HIFUは超音波を使用して脂肪層から表情筋の筋膜(SMAS)を焼いていく方法です。

熱を加えたり、焼いたりした効果は2~3か月くらい目から効いてきて大体6~8か月くらいで完成となります。これは創傷治癒の機序が働くからです。炎症期とか増殖期とかリモデリング期などを経て変わっていくのです。3型コラーゲンとか1型コラーゲンとか関係してくるので勉強してみるとおもしろいです。

 

高周波にしろ超音波にしろ熱を入れていくので終わった後、腫れます。腫れるとほうれい線は目立たなくなり、細かいしわもなくなります。ただしあくまで一時的です。腫れは1週間程度で引いてきます。なので終わった直後に『もうこんなに変わりましたよ~』なんていう医師は詐欺師かわかっていないかどちらかです。

実際に効果が出始めるのは3か月目くらいなのですが、まぁこれが効いているのか、いないのかわからないくらいの効果です。効果がないだけならまぁいいのですが…

 

それよりも重要なことは変性した脂肪やSMASはどうなるのかということです。変性した脂肪は一部は吸収されますが、ほとんどは変性したまま残ります。変性し残った脂肪がどうなるのかはよくわかっていません。ただし、外科手術で腹部の脂肪を電気メスでガンガン切ったり、止血したりしていきますが、黒焦げになったままの脂肪をそのままにして閉創しても特に問題はないので大丈夫なのでしょう。脂肪については特に変性しても問題ないのでしょう。しかし長期的にはどうなのかは不明です。

もうひとつのSMASはどうでしょうか。SMASは筋膜です。筋膜は筋肉を覆っている膜でそれ自体に顔の緊張を保つのに必要なものです。筋膜移植などで筋膜を一部切除して他の部位に使用することがありますが、筋膜を切開した時点で中の筋肉がもこっと盛り上がってでてきます。筋膜はこの盛り上がりを常時抑えています。しかし筋膜を焼いてしまうということは筋膜自体の作用が弱くなります。半年や1年であれば瘢痕組織となり一時的に固くなるためリフトアップしたように見えますが、瘢痕組織もいずれ柔らかくなっていきます。そうすると筋肉を抑えている力が弱くなり筋肉の盛り上がりがダイレクトに皮膚に伝わり顔は膨らみます。またSMASは顔の緊張を保つものでのあるため、緊張が緩くなることは十分考えられます。ということはより顔はより膨らみ、たるみやすくなってしまうということになってしまうのです。

 

医師や看護師が終わった直後に『わぁすごいですよ』とか『もうリフトアップしてますよ』とかいうことにより、患者さんの心理に効いているという感情、ある意味洗脳に近いことをしていることが詐欺に近いと私は思います。

 

あとは機械屋さんの取り分もひどいですね

サーマクールやウルセラは機械の値段だけではなく、施術機器の先端がディスポーザブルになっています。これだけなら清潔に使用するためにということでいいことだと思いますが、ディスポーザブルの先端にセンサーを埋め込んで一定の回数や時間しか照射できないようにしているのはいかがなものかと思っています。なによりディスポーザブルの先端の価格が2~5万ほどします。これに機械代が800~1000万円、年間のメンテナンス費用が50~100万円することをかんがえるとすくなくとも一回の施術が5万円以上になるのは仕方がないのかと思いますが、どうなんでしょうか。

例えばhifuなどの美容機器ではない普通の超音波(腹部エコーとか心エコーなど)の機械の先端は何度でも使えるようになっています。機器の値段も100万~300万円くらいが相場です。機器の需要が違うといえばそうなんですが、それにしてもぼったくりすぎるような気がしています。

 

この値段でこの効果しかだせない高周波やHIFUによる治療をあなたはうけますか?