食えない医者がでてきて初めて切磋琢磨したり、コスト意識が生まれるのだ

身バレしたくないので、匿名で愚痴を書いていく

 

 医師不足だと・・・・馬鹿な

医者の数ってもう足りていると思うよ。

 ただし適切に配置されていないというだけ

 

東京などの大都市にいるっていうこともあるんだけど、開業医の多さも原因にあげられると思う。(東京、四国、九州は特に多い)

足りないのは救急対応しているような大きな病院。

開業医の数は増え続けている。開業医には定年がないからずっとできるし、勤務医は定年してから開業する人も多い。その数のわりに閉院する開業医はあまりいない

また最近の傾向として皮膚科や形成外科、眼科などを選ぶ医師が多い。その一方外科系(外科、産婦人科、)を選ぶ医師は少ないのだ。(整形は割と多いけど…)

さらに昨今、女性の割合が増えている。女性が増えることにより婦人科や乳腺科など同性に診察してもらえるメリットが増えた一方、美容系に進む医師や(男性もだが)、結婚や出産を考えて皮膚科・眼科などに進む人は多いので結果として必要とされる医療に従事する医師の数は減ってしまっている。

 

勤務医の収入を上げれば残る人が多くなってすべて解決かというとそういうわけではない。医療保険制度はほぼ破綻しており、金額はうなぎのぼりだ。これは寿命が伸びて医療が必要な人が増えたということも挙げられる。もう一つはほとんどの医師は医療保険から給料が出ているが、医師の数が増えてきているのにも関わらず、国は保険を抑制しようとしていることもある。年間に医師になる人の数が大体1万人くらいいる。全員勤務医だとすると1万×1500万でそれだけで1500億必要くらいが必要になるのだ。7年で1兆を超えてしまう。というわけでここからさらに勤務医の収入を上げることは難しい。

また勤務医と開業医の年収の違いがよく上げられるけど、勤務医の年収1500万くらいが開業医の4000万~5000万と同じくらいということはあんまりいわれていない

開業するにはお金がかかるのである。

欲しいものを病院が買ってくれる勤務医と違い開業医は全部自分で買わないといけない

毎月の診療所の家賃(土地や建物を建てればもっとかかる)、1億~2億近い医療機器の借金のローン、従業員への給与(医者を雇っていればもちろん、看護師だって資格持ちの職業なので給与は高いのだ)、医療機器の仕入れ(注射薬や注射器などの機器)を考えると最低でも年間で2000万~3000万近い額が消えていく。

診療所すらこれだけ経費が掛かるのに1から病院を作るとなるとそれはもう…。

開業医は勤務医と同じくらいの年収だったら1年もたたないで倒産してしまうのだ。

 

 で、どうするかというと・・・

医療保険をやめてしまったらどうだろう。全部医療は自費。

そもそも日本の医療保険は安すぎるのだ。よくアメリカで盲腸の手術をすると200万円とか言われるが本来は日本の医療もそれくらいかかっているのだ。

手術には麻酔科医、外科医(最低2名)、看護師(最低2名)かかる。全身麻酔の手術には麻酔器や電気メス、腹腔鏡などの機材のほかに、薬剤や滅菌のガウンや覆布などがかかる。(ガウンや覆布とあなどるなかれ大きいものは2万くらいするものもある)。もちろん、麻酔器や電気メスの機材はそれだけで数百~数千万する。さらに入院中のコスト(一人の患者につき5人くらい看護師さんは日中、夜とチェックする)などを考えると日本でも200万くらいかかっているのだ。200万では足が出る可能性もある。

それを国が負担して定額で低額なものとしてくれている。盲腸ですらこうなのだから心臓の手術や脳の手術なんかは計り知れない位お金がかかっている。そりゃ破綻するわけだよ。

 

自費にするとみんな診療所や病院に行かなくなる。インフルエンザとか蔓延しそう…

デメリットはたくさんあるが、メリットを見ていこう。

例えばあそこの先生は腕が良くて安くていい治療をしてくれる。ただ態度悪い。(笑)

とか

この先生は安いけどそれなりだとか。あそこはやぶ医者とかね。

自費にすると医者の腕が患者数にもろに左右されるのだ。ということは医師免許を持っているというだけで食えていた医者が切磋琢磨し、勉強するようになる。だめな医者は廃業していくだろう。もちろんコスト意識も重要になってくる。ジェネリックも増えるし、検査は最低限になるだろう。だいたい風邪ひいただけで胸のCTとるなんて日本だけだと思うよ。ホント異常

そうこうしているうちに開業医は減ってきて、大病院に人が増えていくだろう。

開業するとデメリットのほうがおおきいわけだからね。ただし腕に自信のある人は開業して大きなメリットを得られるようにしていくといいのではないかと思う。